西根地区調査| NPO法人 大谷石研究会

logo_ooyaishi-org.gif

main_history.jpg

navi_home2.pngnavi_ayumi.pngnavi_rekishi.pngnavi_kenzoubutsu.pngnavi_shiyourei.pngnavi_katsuyourei.png

徳次郎(とくじら)・西根地区/石蔵等集積集落の調査を終えて

NPO法人大谷石研究会(景観整備機構) “石蔵集落調査グループ” リーダー 塩田 潔
                               

nishine83.jpg

nisine 集合58.jpg

nishine塀越し74.jpgnisine79.jpg

nisine85.jpg

去る10月13日(土)、私たち“石蔵集落調査グループ”は、徳次郎・西根地区の石蔵等の調査を、宇都宮市より「景観整備機構」の指定を受けたのを機会に、宇都宮大学工学研究科の安森研究室と協働で行いました。
当大谷石研究会では、5年程前に大谷石建築の文化的価値を集大成した写真集「大谷石百選」を刊行する等、大谷石の文化の再評価,大谷石産業の復興等を目指し、様々な情報発信や活動を行ってきましたが、これからの5年間はさらにステップアップを目指し、宇都宮独自の景観を呈している街道筋の石蔵等集積した集落の保存と修景の推進活動をひとつのテーマとしていきたいと思っています。
今回の西根地区の調査は、その第一歩であり、次には田原街道上田原地区、旧栃木街道西川田地区、白沢街道竹林地区等順次石蔵等集積した街道を調査記録していく予定です。
記録保存はもとより、その地域に合った修景計画や文化的価値、重要伝統的建造物群保存地区や助成制度の検討、観光的な観点も含め行政体と共に全国に「誇れる宇都宮」としてブランド力アップを目指していきたいと思っています。
私たちにとって、大谷石のある風景は日常的で当たり前の景観ですが、外部からの評価はかなり高いものがあります。特に西根地区のような集落は全国的に見ても極めて稀な建造物群であり、十分に「重伝保存地区」に値すると評価する専門家も少なくありません。
調査に当たっては、西根地区の人たちが全面的に協力していただき、大変感謝しております。そして、それぞれに所有されている石蔵や石造りの住まいに誇りと愛着を持っております。それがこの景観が今日まで守られてきた所以であろうと思います。
調査当日はすばらしい秋晴れに恵まれ、小野口理事長をはじめ、総勢17名のメンバーが早朝より3班に分かれ、佐藤公紀班長、武井貴志班長、安森亮雄班長を中心に、平面、立面の測定記録、石の種類や構造の種類、ヒアリング調査等、一軒,一軒丁寧に調査に当たりました。大変な作業ながら、メンバー一同楽しみながら充実した一日を過ごすことが出来ました。
ぜひとも、これらの石蔵等集積地が今後保存され、修景され、地元にとっても私たち宇都宮市民にとっても、「誇れる景観」として輝き続けて欲しいと願っています。私たち調査グループにとって、調査記録の報告書で終わらせることなく、さらにその先にある課題に挑んで行きたいと思っています。

ninene蔵61.jpgnishine72.jpg

nishine76.jpgtop_1.png